理性の神 ve 愛の女神…
アポロン×アフロディーテを推したい!


※ちょっとアダルトです。 
 
――デルフォイのアポロン神殿。午前2時。 
就寝中のアポロンは、自分の上にのしかかる重みで目が覚めた。 
 
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アポロン
「………。…アフロディーテ…お前…人の腹の上、スッポンポンで何をやっているのだ……?」 
 
アフロディーテ「…残念。もう起きちゃったのね。」 
 
アポロン「……こんな時間に何用だ…?すぐ出て行け、ここは私の神殿。巫女以外は女人禁制で…」 
 
アフロディーテ「…こうなったら単刀直入に言うわ…
アポロン、私のオッパイを揉んでちょうだい。」 
 
 
アポロン
「……おっぱい?」 
 
アフロディーテ「そうよ。――ほら、こんな風に。どう?どんな感触がする?」 
 
アポロン「…あのな、アフロディーテ……確かに私は医術の神だが…、
乳がんの触診検査なら、息子の医聖アスクレピオスの所に行ってくれないか。夜間もやってるから。 
  
   ……では、おやすみ。」 
 
 
アフロディーテ
「バカッ!あなたってホンット鈍いのねッ!!
乳がん検査なわけないでしょ!?この私が、美の女神アフロディーテが、胸を触って欲しいって言ってるのよ!?」 
 
アポロン
「美の女神だろうが何だろうが女なら乳がん検査はした方がいい。このアポローン、医神として助言する。年に一回は必ず行け。いいな。 
 
  …まあその話なら、明日アスクレピオスにゆっくり聞いてくr…」
 
 
アフロディーテ「美の女神がここまで誘惑してるのに何で分からないのよっ!!
セックスよっ!!私、あなたとセックスがしたいのっ!!」 
 
 
アポロン
「は?…セックス?」 
 
 
アフロディーテ「分かったらホラ、さっさと揉みなさいよっ!!話はそれからよっ!レディにここまで言わせるなんて酷い男ね…!」 
 
アポロン「……すまん、話が全く見えないのだが…なぜ、私がそなたとセックスするのだろうか。」 
 
アフロディーテ「もおおーっ理屈ばっかりで嫌味な男!いいわ、あなたはそのまま寝てらっしゃい。私が勝手にやらせてもらうから!」 
 
アポロン「うわッ!?ちょ、ちょ、ちょっと待て!!どこ触ってるっ!?」 
 
アフロディーテ「…フフ、意外とウブで可愛いのね。大丈夫よ、3分で終わらせてあげるわ」 
 
アポロン
「バッ…私がそんな早いわけ…! 
 
   ――うあ…っ!?なッ…何してる、お前…ッ!?」 
 
 
アフロディーテ「何って…あなたのを、なm…」 
 
アポロン
「…落ち着こう!とりあえず落ち着こう!!;話せば分かるッ!!」 
 
 
アフロディーテ「もう!せっかく盛り上がって来たところなのに…!何よ、話って。」 
 
アポロン「――はあっ、いいか、アフロディーテ。私とそなたは、昨日までこれと言って仲良くも無い間柄だった。」 
 
アフロディーテ「そうね。」 
 
アポロン「饗宴で会っても、お互い
『今日も素敵な髪型ですね』的な社交辞令を交わす程度。年賀状も『今年もよろしく』一言のみだった…ここ1000年くらい。」 
 
アフロディーテ「その通りね。」 
 
アポロン
『オリンポス十二神、全員言えるかなクイズ』では、お互い最後に名前を思い出せるか出せないか、という…そんな間柄だった。 
 
   ――ここまではいいな?」 
 
アフロディーテ「ええ。」 
 
アポロン「では、それが
なぜ今日になっていきなりセックスという話になったのだろうか。」 
 
 
 
アフロディーテ「……。だって…。だって、
ヘルメスが…」 
 
アポロン「…。……ヘルメス?」 
 
アフロディーテ「そうよ!ヘルメスが、昨日私に言ったのよ!!――」 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
 
ヘルメス『…あなたって、こんな風に誰でも誘惑できますけど、アポロンは例外なんですか?』 
 
アフロディーテ『…何ですって?』 
 
ヘルメス『だってそうでしょう。僕やアレス、ヘパイストス、ディオニュソス、ゼウスの息子は全員味見してるでしょ?アポロン以外は。やはり、理性の神にはキュプリアの技は通じないんですか?』 
 
アフロディーテ『そ、そんな事…』 
 
ヘルメス『…ふうん?愛の女神にも、誘惑できない男が居るんですねぇ。』
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・ 
 
アフロディーテ「…
『愛の女神でも、理性の神は誘惑できないんだ。』…あのマセガキ、私にそう言ったのよ…!!この私に!こんな屈辱ってないわ!!」 
 
アポロン「……なるほど。あい分かった。あのクソガキは私の方からキツく叱っておくから、今日はもう帰……」 
 
アフロディーテ「何いってるのよっ!!分かったならさっさと続きをしましょうって言ってるの!分かんない男ねッ!」 
 
アポロン「エッ!?うわ、くっつくな!」 
 
アフロディーテ「確かに、私はあなたの好みのタイプじゃないかもしれないけど…でも、こっちは愛の女神としての沽券に関わってるの!!」 
 
アポロン「いや、ちょっと、」 
 
アフロディーテ「でも言っとくけど、私だってあんたなんか全然好みじゃないんだからね!アンタなんか
ただのナルシストの処女厨じゃない!!」 
 
アポロン「分かったから、少し落ち着いt」 
 
アフロディーテ「いつまでも未練がましく初恋の女(月桂樹)なんて頭に戴いちゃってさ…!それで女が喜ぶとでも思うの!?そんなの、ただの自己満足よ!男のエゴよ!」 
 
アポロン「……落ち着けと言っt」 
 
アフロディーテ「何よ!冷静ぶっちゃってさ!!男なんてみんなそうよね!普段冷静ぶるくせに、いざとなるとただの性欲のカタマリなのよねっ!!あんただってそうでしょ!!」 
 
アポロン「…お」 
 
 
アフロディーテ
「あんたに男根がついてるんじゃなくて、男根にあんたが付いてるんじゃないの!?フンッ!!」 
 
アポロン「ああ、ああ、分かった分かった。そなたの言う通りだ。
私に男根が付いてるのではない、男根にこのアポロンが付いているのだ。 
 
  ……どうだ、これで少しは落ち着いてくれるか?」 
 
 
アフロディーテ「…!ああっ…違うのっ!こんな話ししにきたんじゃないの…!!うわぁあああん!!違うのに〜〜〜!アポロン〜〜〜!!ごめんなさい〜〜〜!」 
 
アポロン「ああ、分かってる分かってる。 
 
     
…はあ、あまりひっ付かないで貰いたいものだ…私の理性にも限度が…」 
 
 
アフロディーテ「…えっ?何か言った?」 
 
アポロン「いや別に。」 
 
 
アフロディーテ「…ねえ、私、あなたが愛したどの女よりもイイ女だと思わない?……ダフネーと私だったら、どっちが綺麗?」 
 
アポロン「……もちろん、そなただ。」 
 
アフロディーテ「じゃあ、コロニスと私だったら?」 
 
アポロン「…この世界にそなた以上に魅力的な女はおらん。」 
 
アフロディーテ「じゃあ、なんで私のおっぱいを揉もうとしないのよ!?言っとくけど私の胸、
Η(エータ)カップよ!?ねえ、ちゃんと見てる!?」 
 
 
アポロン「……っ、ああ。見てる。」 
 
 
アフロディーテ「…じゃあ、やっぱり、
理性の神は愛なんかに屈しないって事なのね…?これだけ誘惑してもダメだもの。」 
 
アポロン
「いや、言っておくが私は愛には敗れっぱなしだぞ。皆さんご存じのとおり。愛の連敗街道驀進中だ。」 
 
アフロディーテ「そんなの嘘よ!さっきからおっぱいグイグイ押しつけてるのに、あなた全然じゃない!ねえ、私にムラムラ来ないの!?」 
 
 
アポロン
「…アフロディーテ。…私はな、 
 
    愛には負けっぱなしだが、性欲に負けた事は無いのだ。」
 
 
 
アフロディーテ「……」 
 
アポロン「フッ…どうだ。これが理性の神だ。」 
 
アフロディーテ「…なによ、それ。…変なの!フフ」 
 
 
アポロン「落ち着いたか。」 
 
アフロディーテ「うん…ありがと。…ねえ、今日はここに泊って行ってもいい?
何もしないから。」 
 
アポロン「それは普通男のセリフだと思うんだが。とにかく、そんな格好では冷える。私の布団の中に入れ。風邪でも引かれたらどうせ治すの私だしな。」 
 
アフロディーテ「そうするわ。……あなたって、近くで見ると本当に美男子よね。見た目だけは私、嫌いじゃないわ。」 
 
アポロン「よく言われる。」 
 
アフロディーテ「あと、中身はいけ好かない性格だけど、でも、私は、嫌いじゃないかもしれないわ。」 
 
アポロン「よく言われる。」 
 
アフロディーテ
「あと、オチンチンもすごく可愛いわ。」 
 
アポロン
「よく言われる。」 
 
 
アフロディーテ「…あと、今度
『オリンポス十二神、全員言えるかなクイズ』があったら、」 
 

アポロン「うん?」 
 
 
アフロディーテ「――あなたの事…

            …10番目くらいに思い出してあげても、いいわ。」
 
 
 
 
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<翌朝> 
 
ヘルメス「――やあやあ、おはよう!アポローンの君!昨晩はアフロディーテとお楽しみでしたね!!」 
 
アポロン
「表へ出ろ貴様。貴様のふざけた一言のおかげで、こっちは危うくアフロディーテに犯されかけたんだぞ!!?」 
 
ヘルメス「…ん!?
『犯されかけた』…!?って事は……何も無かったんですか!?まさか!」 
 
 
アポロン「私の母の名に誓って、何も無かった。多少なめられた程度だ。」 
 
ヘルメス「…嘘でしょ…!?だって僕の情報筋では、彼女、昨日あなたの神殿に泊った、って…!しかも全裸で…!」 
 
アポロン「それは真実だが、全裸で二人で夜通しディベートをしていただけだ。」 
 
ヘルメス「ディベートって…何の…!?理性の神と愛の女神が、一体何を話し合うっていうんです…!?」 
 
 
アポロン「そうだな…、まず最近の若い男女の性の乱れについて。それから、
女性専用車両は是か非かとか…。色々議論したぞ。」 
 
ヘルメス
「し、信じられない…!!世界一の美女が一晩中全裸で隣にいて、あなた、一切手を出さなかった、と…!!?」 
 
 
アポロン
「フッ、見たか。これが理性の神だ。」 
 
 
ヘルメス
「変態ーーッ!!あんた筋金入りのド変態です――ッ!!」 
 
 
 - FIN - 
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――私、この二人大好きです!! 
世界一の美男 × 世界一の美女、 
何者にも崩せぬ鉄壁の理性 × 誰もを誘惑できる魅力…!
 
 
逆にエロい事とか起きなさそうじゃね…!? 
アポロンの理性が焼き切れない限りは…!!
 

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2010年12月1日
理性の神 vs 愛の女神:アポロン×アフロディーテ…を推したい!
そしてまだ終わってなかった!誕生日テロ(予告)

より抜粋。