「 銀弓神 」(アルギュロ・トクソス)


『弓と竪琴――そのどちらの弦も
かの神の聖なる手に見事に収まっていた。

フォイボス・アポローンは
鋭い銀の矢を射かけつつ、
天高くを歩みながら、
地の万象を照らしゆく。』

                            ――オウィディウス/エンペドクレス(一部編集)
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――この言葉を…どうしても絵にしたかった…!「弓と竪琴、どちらの弦にも手をかけて!遥か天上から陽光の矢を射かけつつ、音楽・神託・哲学という言葉の力で地上の人々を照らす…」――そんな光明の神アポローンを…!!

こう、陽光がアポロンの弓、みたいな表現をしたかったのですが、やはり全然力不足でした…人類が3千年追い求めたアポロンの姿を描くには…!!


←せっかくなのでアップも。

歴史上、アポロンがギリシャ神話に組み込まれた時って、すでにギリシャの神々のポジションが出来上がっちゃってて…

まさに「アポロン、お前の居場所なんかないよ」状態。「太陽神はもう居るし、音楽の神も神託の神も間に合ってるし。」


――そんな究極のアウェーの中で、「いや、それでも私は人を救う。」的な!そんな誇り高さをアポロンに見たんじゃないのか、ギリシャ人は!!

光そのものみたいな、完璧かつ人々の理想みたいな!だけど、本人はどうしようもなく苦悩してる…!

そんな銀弓神を…いつか描きたい…!!

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