…世界を滅亡の危機から救うため、 酒の事しか頭にない男・ディオニュソス、 金が世界で一番大事・ヘルメス、 女と自分の事しか考えてない男・アポロン、 そして特に何も考えてない男・アレス… FFで言ったら最悪のパーティーのこの4人組がついに立ち上がった――! 〜FINAL MYTHOLOGY I〜
〜ファイナル・ミソロジー 1〜 ↑(ff9風・対ピュトン戦。) アポロン「…フッ、ピュトンよ、私を狙ったつもりだろうが、残念だったな。体力だけが取り柄のアレスにアビリティ『かばう』を付けさせ、前列に配置!!これで後列の我々には貴様の攻撃は届かない!! 見たか!これこそがこの叡智の神・アポロンの完璧なタクティクスだ!!」 アレス「そんな話はいいから俺に回復を早くッッ!!…あとHP1000しかない…死ぬ…!」 アポロン「私が1のダメージを食らってるから、もう一ターン我慢しろ。私自身を治すのが先!!えーと、コマンド『医術』で自分にケアルガ、と!」 ピュトンの攻撃! アレスに999のダメージ! アレス「うごぉッ!がはぁあああー〜〜ッ!!…もう…ダメだ…!…俺、瀕死…!早く…回復…!!」 アポロン「お前はピンチの方がいい技出やすいんだろ?そのまま瀕死でいろ。」 ヘルメス「…あの、アポロン。ディオニュソスが死んだんですけど、どうします?アイテムで生き返らせましょうか?それとも貴方の『アレイズ』で?」 アポロン「ディオニュソス?あいつ居ても大して役に立たなそうだから、そのまま転がしとこう。」 ヘルメス「ですね」 アポロン「まあそれはどうでもいいとして、この私の至高のコマンド『予言』(=ライブラ)で見たところ、このピュトンの残りHPは58000。なんというか、まったく勝てる気がしないな。初戦でピュトンとは、運のない…。」 ヘルメス「…あなた、昔ピュトン倒したことあるんでしょ?生まれて3日目に指先一本でピュトンをダウンさせたとかずっと自慢してたじゃないですか!」 アポロン「あ、あの時のはこんなにデッカくなかったのだ!ちょっと大きめのハブくらいの大きさで……うわっ!?」 ピュトンの『遠隔攻撃・しっぽ』! アポロン・ヘルメスに2000のダメージ! ヘルメス「…っ…」 アレス「おい、どうすんだよ!このままじゃ一方的にやられるだけだぞ!」 アポロン「……。アレス。お前、トランスゲージは溜まったか?」 アレス「ああ。HPは残り1だけどな。トランスゲージは満タンだぜ。」 アポロン「よし、では私の崇高なるコマンド『歌う』でお前のための賛歌を歌ってやる。それで私の残りMPを全てお前にやるから…」 アレス「…俺のトランス技のMP全消費攻撃で止めを刺せと!そういう事だな!」 アポロン「お前にしては飲み込みが早い。で、ヘルメス、お前は…」 ヘルメス「分かってますよ!僕はその間に『ぬすむ』を成功させておくと。そういう事でしょ!?」 アポロン「さすがは我が親友!…よし、それじゃあ各自!私の歌を合図にやるべきことをやれ!!」 アレス&ヘルメス「「了解、リーダー!」」 アポロンの『歌う』! アポロンは即興で『アレスへの賛歌』を歌った! アポロン「♪ああぁあ〜〜アレス〜♪軍神アレス〜♪」 ヘルメスの『ぬすむ』! ピュトンから『銀貨6000ドラクマ』(※=3千万円)を盗んだ!! ヘルメス「…よしっ!」 アポロン「♪アレス〜アレス〜♪軍神なのに勝率ゼロ〜♪ ゼウス家最大の汚点〜〜♪」 ポロロン、ポロロロ…♪ アポロン「♪お前のいい所は〜ひとつ〜も無い♪ 褒めるところが〜ひとつ〜もない♪ それに引き換えこの私アポロン〜♪ いい所しかないのがむしろ欠点〜♪ アポロン♪アポロン♪光明の神アポロン〜♪」 アレス「それ俺への賛歌じゃないじゃん!!自分の賛歌じゃん!!」 アレスはアポロンから380MPを受け取った! アポロンのMPは0になった! アポロン「さあ行くのだ!アレス!!」 アレス「ちくしょおおおーーやってやるよぉおお!!うぉおおお食らえーーーオレ最大の奥義!! 『アレス!ファイナル・ラスト!アルティメイト・ボンバー―ッ!!』」 アポロン&ヘルメス((…ダッセェ…… ってか「最終」って三回も言っちゃってるし…)) アレスの『ファイナル・ラスト・アルティメイト・ボンバー』! ピュトンに30000のダメージ!! アレス「くそ…っ!ダメか…!!半分しか削れない…ッ!!あと一回…!あと一回同じ攻撃ができれば勝てるのに…!!…おい、アポロン!」 アポロン「…悪いが、私のMPは全部お前にやってしまったのだ。同じ攻撃どころか、お前を癒すこともできん…。このアポロンと言えど万策尽きたわ。」 アレス「…ちくしょうッ!ここまでか…!!」 ヘルメス「…ハァ…僕たち、結構いいトリオだと思ったんですけどね…」 ディオニュソス「…っ……トリオ(三人組)じゃ、ねえ……、 カルテット(四人組)だよ…!!」 「「「ディオニュソス!!?死んだハズじゃあ!!?」」」 ディオニュソス「俺もそう思ってたんだけど、よく考えたら俺、『オート・リレイズ』かかってたんだった。今思い出した。さすがは死しては蘇る神・俺!ってカンジだろ!?」 アポロン「そうか。お目覚めのところ悪いが、もう一度死んでもらうことになりそうだ。HP1でフラフラのお前に何ができる?HPが満タンの時も飲む食う打つくらいしかできない、新橋の酔っ払いサラリーマン以下の貴様に。」 ディオニュソス「オメーそんなことばっか言ってっと変な役で喜劇に出すぞ。…千の顔を持つこの劇神ディオニュソスをナメないでもらいたいね!」 アポロン「何?」 ディオニュソス「…この俺様のコマンド『演技』のアビリティ『ものまね』を忘れてないか!?」 アレス「『ものまね』って、確か…」 ヘルメス「…仲間の直前の行動を、ノーコストでそっくり真似するアビリティ…?」 アポロン「!!…今、直前の行動は…」 アレスの…あのくそダサい技…? ディオニュソス「そう!!つまり、この俺なら…お前たちがやりたい事をもう一度やれる!!」 三人「「「お前最高だよっ!!!」」」 アレス「ああディオニュソス〜〜ッ!!お前ってやつは〜〜っ!」 アポロン「やれっ!やってくれっ!!ディオニュソスッ!!」 ディオニュソス「あったり前だ!目にもの見せてやるぜッ!!」 ディオニュソスの『ものまね』! ディオニュソス「それではみなさん、ご唱和下さい!! 『ディオニュソスッ!!ファイナル・ラスト、 四人「「「『アルティメイト・ボンバーーッッ!!!』」」」」 ディオニュソスの『ファイナル・ラスト・アルティメイト・ボンバー』! ピュトンに30000のダメージ!! ピュトンを倒した!! みんな「「「「…勝っ…た…!勝ったぁああああ〜〜ッッ!!!」」」」 …この先に待ち受けるあまたの危険、苦難、試練――
仲間同士の確執、そして、 ディオニュソス『…俺は、お前たちの敵だった、ということだよ』 大切な仲間の裏切り―― アポロン『…帰ってこい、ディオニュソス…。正直お前なしでも戦闘は全然大丈夫だったが! だけど!お前がいなければ、冒険はこんなにも退屈だ!! 戻ってこい!ディオニュソス――ッ!!』 ディオニュソス『バカだな…アポロン…最初のピュトンの戦闘の時の事、忘れたの?―― …これは俺の十八番…「演技」だよ! 俺は敵に寝返ったふりをしてただけ! どうだ、迫真の演技だっただろーが!!』 ――信ずべき友、絆、 ディオニュソス『最初に言っただろ!俺たちは「カルテット」だ!!』 …叡智の柱・アポロン、 電光石火の盗賊・ヘルメス、 勇猛なる胸壁・アレス、 そして起死回生の奇術師・ディオニュソス… 最強のカルテットの冒険が、今始まる――!! 〜FINAL MYTHOLOGY〜 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ――とまあ、バカはここまでにして。 あああーっこれ書くの楽しかった!最っ高に楽しかった!! そんなわけで、10年ぶりにFF9をリプレイしていたのですが、 その勢いで書いてみました!「RPG風・ギリシャ神話」!! 本当は↓この、 「ディオニュソスは死んでてアレスも瀕死なのに、 構わずピンピンしてる自分にケアルガをかけるアポロン」! これが描きたいだけだったのですが!! 気付いたらものすごい熱くなってしまった…! もうめちゃくちゃ細かいとこも凝ったよ!! ヘルメスのATBゲージが黄色いのは、もちろん『エルメスの靴』装備で「いつでもヘイスト」がかかってるからなんだぜ! あと各自のコマンドとかもう考えるだけで楽しかった…! 『癒しのささやき』は「リジェネ」、『愛のゆうわく』は、敵を男女問わず「魅了」状態にする歌、 『葬送歌』は「死の宣告」、『私はアポロン』は自分に「フェイス」、とか! ヘルメスは、「運」に左右されるキャラクターだが、補助系魔法を持っていて小回りのきくロール。 しかも「ぬすむ」もできる。 で、上手くいけば一回で3千万円くらいぶん捕れるんだけど、 冒険中にアポロンがヒルトンホテルの最上階スイートをリザーブしたり、フォアグラとか松坂牛を食いまくったりするので速攻で枯渇。 一つのポーションを4人で回し飲みする生活に逆戻りしてしまう。 一方、アレスは「戦う」一択。 で、全員がアビリティ『女の子をかばう』を付けているため、 ゲストメンバーにアルテミスが入ってきたりしたら、 「アルテミスをかばうのはこの私だ!」「いや僕が!」「俺が!!」 っつって我も我もとアルテミスの前に団子になる。 ↑ディオニュソスの『女装』は、自分を「女」と錯覚させて、この『女の子をかばう』で自分を守らせるという、ほかの男性陣にとっては屈辱のアビリティ…! ディオニュソスはクセが強く扱いづらいキャラで、なかなか主力にはなりえない。 が、物語中盤で敵に寝返ってバトルになる時は、自分の特性を生かしきった最高に厄介な攻撃を仕掛けてくる。 「なるほど、あいつのあのクソみたいな技、これとコンボで使えば凶悪な攻撃になるんだ…!」 と、プレイヤー=アポロンは、ストーリー上のみならず、 戦闘においてもいかに彼を理解していなかったかを思い知らされる。 ディオニュソスを失ったことへの喪失感、 戻ってきてほしい、 と誰もが感じたちょうどその時に重なる、アポロンのこの台詞! 「帰ってこい、ディオニュソス!」。 ――もうここまで考えちゃってるから!「ファイナル・ミソロジー」!! 私の頭の中ではゲーム屋さんの一角でコーナーできてんの見えてっからね!! …そんなわけで、長々と妄想にお付き合い頂きありがとうございました! 本当はもっと語りたいところではありますが、文字制限が近づいてきたので、このへんで! もう私は本当に楽しかったです!最っ高に楽しかった!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2010年2月12日の日記、 「【RPG風・ギリシャ神話】 ファイナル・ミソロジー!〜世界を変えるカルテット〜」より抜粋。 |