※最重要事項:ハーデス様の奥さんのペルセフォネーは、元々の名前は「コレー」です。

 
 
「 蝶  魂 」 
ΨΥΧΗ ΚΑΙ ΨΥΧΗ
 
 
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「ペルセフォネー」はハーデスが彼女に与えた名だった。 
そしてこの名前は二つの意味に取れる。 
一つは「光を壊す女性」、もう一つは「目も眩むような光」。 
 
一体どちらの意味でつけられたものなのか? 
 
当然「冥王の妻」の名としては、「光を壊す女性」をとるべきだろう。 
しかし、「目も眩むような光」の可能性は常にその中に内包されている。
 
 


文法の話かとおもったら変なラブコメかよ!!という感じですみません。

ハーデス様は、ペルセフォネーのことを絶対に「コレー」とは呼ばない。 
またギリシャ人も、ハーデス様と一緒にいる時の彼女を絶対にコレーとは言わない。 
 
私は、「ペルセフォネー」を「光を壊す女性」ととることには賛成する。
 
だけど!ハーデス様にとっては!ハーデス様にとっては…彼女は「目も眩むような光」だっだはずだ!!
 

 
「”花にたむろす”」、と来たら「蝶」、 
「”冥王の妻”」と来たら確かに「光を壊す女性」だが!! 
だけど私は!その文脈を言葉が裏切る時があることを期待する! 



―――ってかむしろ、
むしろわざと二つの意味に取れるようにハーデス様がしたんじゃないか!? 
 
「コレー(純潔)」という名前はもう使えないから、新しい名前あげなきゃな!ってなった時、 
最初は
「僕だけのラズベリーパイ」とか「マイ・スイートハニー・フォーエバー」とかそういうクソみたいな甘々の名前つけようと思ったんだけど、 
 
タナトス「いやいや!ハーデス様!仮にも冥王の妃の名前なんだから、もっと恐ろしげな名前に!
『歩くギロチン』とかそういうの!!」 
 
って言われて、「ックッソー!それじゃー『ペルセフォネー』だ!!一見『光を壊す女性』だけど、二人っきりの時は『目も眩むような光』のニュアンスで呼んだるわい!!」 
 
――くらいの事を一人で思っていてくれるといいなあ!! 

 

最後にちょっと漫画の補足を! 
 
◆ 「プシュケー」は「魂」・「蝶」、二つの意味があります。が、それは蝶が霊魂がさまよっているように飛ぶからで、「魂」に由来しています。なので、「まっ たく異なる二つの意味」というのとは本当はちょっと違います。これ以外でよさげなギリシャ語が思いつかなかったんだ…アポロンごめんよ。 

◆「ペルセフォネー」…「ペルセ」は「破壊」、「フォネー」は「光」。「フォネー」が「ペルセ」にかかって「光の破壊者」なのか、それとも「ペルセ」を形容詞的にして「破壊するような光(=目が眩むような光)」なのか。という話。 
ちなみに、英雄ペルセウスも語源はこの「ペルセ」。つまり「破壊する人」という意味。